ここ最近、急成長している「ニューワールド」のワイン。
ニュージーランドをはじめ、アメリカやチリ、オーストラリアなどここ数世紀でワインの産地として頭角を現した国々はワイン界隈では「ニューワールド」と呼ばれています。
※フランス、イタリア、スペインなど古くからワインで有名な産地は、「オールドワールド」
最近ではコンビニなどでも手軽に手に入るようになり、身近な存在となりつつあるニューワールドのワイン。
その中でもニュージーランドは、日本人の醸造家も数多く活躍するなどまさに注目のエリアです。
今回は、そんな注目のニュージーランドワインを解説とともに、特徴やおすすめを簡単にですが紹介していきます。
ニュージーランドってどんなところ?
ニュージーランドは南北に細長く、周囲を海で囲まれた、まるで日本のような島国です
大きく南北2つの島からなるニュージーランドは、南半球に位置するため、北は温暖、南は冷涼な気候と様々な表情を持っています。
そんなニュージーランドでは、1800年代にワイン原料としてブドウが持ち込まれて以降、
北島、南島そのエリアごとの特徴に合わせたブドウ品種を栽培することで、急激に高品質なワイン生産地として注目を浴びることとなりました。
ニュージーランドワインの代表的な品種
注目のニュージーランドワインの特徴として、代表的なぶどう品種をご紹介します。
初めてのニュージーランドワインなら「まずはこのワイン」のご参考になればと思います。
ソーヴィニヨン・ブラン
ニュージーランドで有名なブドウと言えば、まずは「ソーヴィニヨン・ブラン」は外せません。
特に一大産地の「マールボロ」で作られたソーヴィニヨン・ブランは、世界的にも評価が高く、ニュージーランドワインの知名度を一気に引き上げてくれた立役者です。
マールボロはニュージーランドのちょうど真ん中。実際には北島と南島と二つの大きな島のうち、南島の北部にあたります。
1年を通じて比較的寒暖差が少なく穏やかな気候ですが、偏西風や海流の影響もあり、昼夜の気温差は大きく、1日の中での寒暖差を生み出してくれています。
そこで育てられたソービニヨン・ブランは、本来の品種の持つハーブや柑橘系の香りに加えて、さらにトロピカルフルーツのような香りと果実味の主張がより強く感じられ、とても素晴らしいバランスとなってブドウの魅力をさらに引き立ててくれます。
ピノ・ノワール
白ワインの生産量が多いニュージーランドにおいて、珠玉の赤ワインといえばピノ・ノワールです。
世界最南端のワイン産地「セントラル・オタゴ」や、フランスのピノ・ノワールの有名産地ブルゴーニュと土壌や気候が似ているといわれるエリアを有する「ワイララパ」などで作られます。
実はピノ・ノワールの生産が始まったのはまだ30年ほど前ですが、この冷涼な気候との抜群の相性で、あっという間に世界でも有数のピノ・ノワールの産地として認知されています。
1日の寒暖差が大きく、収穫期に涼しいことでじっくり果実が熟すのを待って遅摘みできるので、ニューワールドワインの特徴でもある果実味が豊かでしっかりとしたボディが感じられる、深みと厚みのあるワインを楽しむことができます。
4.まとめ
今回は、初めての「ニュージーランドワイン」として、特徴やおすすめをご紹介しました。
深堀りすると、その魅力や面白さが更に発見できると思います。
まだまだワインの歴史は浅いニュージーランドですが、そこで作られるソービニヨン・ブランやピノ・ノワールは非常に高品質で、しっかり独自の産地の特徴を合わせ持っています。
しかも、気候や地形など、日本とも共通点の多いニュージーランドは、なんと日本人の醸造家も多数活躍しています。
「キムラ」や「コヤマ」や「クスダ」など、耳にすると日本の苗字とすぐわかる名前を冠したワイナリーが多いので、もしお店で見かけた際は、同じ日本人として応援する気持ちともに、ニュージーランドワインを試してみてはいかがでしょうか。
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