数あるお酒の種類、分類の中に「シェリー酒」というお酒があります。
シェリー酒は、スペイン原産の酒精強化ワインの一つ。
馴染みも少ない方もいると思いますが、様々なお酒と関係があり、特にウィスキーとは密接な関係も持っているのがシェリー酒です。
今回はちょっと前に一部の間でブームとなっていたシェリー酒について楽しみ方と合わせてご紹介します。
ワインが好きな方、ウィスキーが好きな方に特におすすめですが、興味がある方にも試す前の知識として、ご参考になればと思います。
シェリー酒とは?
スペインバルやBARなどで、食前酒や食後酒として飲まれることが多いシェリー酒。
スペインは南部の、アンダルシア州にあるヘレスという町を中心にした限定地域で製造される白ワインです。
3種類の白ブドウを原料として発酵させ、ブランデーを加えるところに特徴があり、ポルトガルのポート酒やマデイラ酒と並ぶ世界3大酒精強化ワインの一つとされています。
実はそのシェリー酒の種類は辛口から極甘口までいろいろ種類があります
ペイル クリーム
この後、紹介する辛口タイプの「フィノ」に果汁をブレンドした甘口のシェリー。
1960年代に法改正によって原産地呼称に加わりました。
ぶどうのフルーティーさとナッツにも似た香り、ドライな部分とのバランスも良く、フレッシュな味わいが特徴です。
ペドロヒメネス
同じ名前の品種から造られる極甘口シェリー。
通常の場合、干しブドウのようにしてから造られるため、ブドウのコクや香り、フルーティーで奥が深い甘さを感じます。
フィノ
フィノは初心者にもおすすめの、辛口シェリーです。
ナッツのような香ばしさの中にほのかに甘い香り、軽やかでバランスも良い味わいが特徴です。
価格も含めコスパが良いのもおすすめの一つです。
アモンティリャード
2段階の酸化熟成をして造られるシェリー酒。
色は琥珀色や褐色をしており、色にと共に、複雑な味わいとやや酸味を感じる辛口が特徴です。
オロロソ
最低5年以上の熟成をする辛口シェリー酒。
ナッツな香りの中にスパイスや深み、などボディーもがっちりとしたタイプです。
楽しみ方
楽しみ方として、ワインのようにストレートで飲むのが一般的です。
他にもカクテルのベースとしても使われ、単にトニックウォーターなどの炭酸類で割ってみても、スッキリとしていて飲みやすくなります。
ウィスキーにも重要なシェリー酒
先ほども少し触れましたが、このシェリー酒は製造工程で樽熟成をおこないます。
その後の空き樽はというと、シェリー樽で熟成させるウィスキーの熟成樽に使用されます。
この辺の話は、私より詳しい方が沢山いらっしゃるので、ここでは簡単に説明します。
工程上、ウィスキーも樽熟成を行い、その種類は生産地や種類によって変わります。
その中で、日本のウィスキーにも使用されていて、更に世界中にファンが多いスコッチモルトウイスキーにもこのシェリー樽が使われているものが数多くあります。
特に有名なのがマッカランでしょうか…スコッチモルトウィスキー界のロールスロイスと呼ばれる華やかなウィスキーです。
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まとめ
今回は、スペインの有名なお酒【シェリー酒】についてご紹介しました。
酒精強化ワインのシェリー酒には辛口から甘口まで様々あり、好みによって、また楽しみ方も様々。
またウィスキーと関係のあるシェリー酒、ウィスキー好きにも、樽を知るという意味で、一度は試して頂ければと思います。
初心者におすすめなどもお紹介したので興味がある方の参考になればと思います。
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