スイスと聞いて、すぐワインのイメージが浮かんだ方は、もうすでにワイン通。
そういっても過言ではないくらい、日本の中ではなかなかスイスワインにお目にかかることはありません。
それもそのはず、スイス人のワインの消費量は年間約35リットルで世界でも5本の指に入るほど。日本人の約3リットルと比べても、そのワイン大国っぷりは間違いありません。
そのため、スイスワインは国内でほとんど消費されてしまい、輸出されている量はわずか全体の2%ほど。
そんな希少なスイスの数少ない輸出先のひとつが日本、ということで、この滅多に手に入らない希少なスイスワインについてご紹介していきます。
1.スイスってどんなところ?
ヨーロッパのほぼ中心に位置して、フランス、イタリア、ドイツなど名だたるヨーロッパの国々に囲まれた小国、スイス。
面積は日本の九州とほぼ変わらない広さで、その国土の約6割はアルプス山脈に占められています。
モンブラン、マッターホルン、ユングフラウなどアルプス三大名峰に代表されるように、4000m級の山が48もあり、スイスの平均標高はなんと1300m。
この高い標高を生かし、約300~1,000mのエリアを中心にワイン造りが盛んにおこなわれています。
高低差のある山の斜面は、日当たりの良さと昼夜の寒暖差を作り出し、これにより糖度が高まり、品質の高いワインを生み出しています。
2.スイスワインの代表格 [シャスラ]
スイスで生産されるワインは赤白ほぼ半々。
特に「シャスラ」は、スイスの伝統的な白ワイン品種です。
非常にピュアな果実味と軽やかな酸を楽しむことができる白で、あまり独自の個性やクセがないため、食事を選びません。
日本の和食などと合わせても、繊細な味わいを邪魔することなく、一緒に楽しむことができる奥ゆかしさを感じることができます。
このフレッシュな果実とミネラル、上品な香りによる余韻と仄かさこそが、まさに世界のワイン通に好まれている点かもしれません。
そのため、シャスラを評して「食通が最後にたどり着くワイン」と言われているようです。
3.スイスの赤ワイン
スイスで作られる赤と言えば、ピノノワール、そして次に名前が挙がるのが「ガメイ」です。
日本ではボージョレ・ヌーボーでもなじみの深い品種、ガメイ。
おもに甘さのあるベリー系の香り、そしてタンニンが少なく、心地よい酸味を楽しむことができるこのガメイは、おもにレマン湖に沿って広がるエリアで栽培されています。
フランスを除くと、ガメイでワインを生産する国はそれほど多くないので、この大自然いっぱいの中で作られたワインは、スイスワインの希少性から考えてみても見つけたらぜひとも試したい一品です。
4.まとめ
大自然の恩恵をいっぱい受けたスイスワイン。
白も赤も、アルプス山脈に囲まれた自然の中から生み出された、ピュアでナチュラルな味わいを感じることができます。
多くの食通が最後にたどり着く、まさに希少なスイスワイン。
知り尽くした方にとっても、ぜひ最後に目指して頂きたい最高峰のエリアと言えるでしょう。
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