カクテルの王様「マティーニ」や、女王と呼ばれる「マンハッタン」など、カクテルには欠かせないベルモット。
そう説明すると、脇役にも聞こえるかもしれませんが、ベルモットは単品でも美味しいフレーバードワインです。
またベルモットには種類があり、その使い方や楽しみ方も様々。
今回はそんなベルモットとは?から、種類・楽しみ方などおすすめをご紹介します。
ベルモットとは「癒し系の食前酒」
イタリア、フランスが発祥のフレーバードワインのベルモットは、日本では甘味果実酒として扱われています。
また、冒頭でも書きましたが、カクテルに使われる事の多いお酒。
主は食前酒として飲まれ、その味はホッと疲れを癒してくれるようでスッキリ、まったりしたい時にはおすすめの癒し系のお酒です。
また、料理酒としても使えるなど、ベルモットはカクテルと共に非常に優秀な脇役だけに、カクテルの主ベースではない為、どんな味なのかそもそもベルモットとは?と知らない方も少なくないと思います。
ベルモットとは
白ワインをベースにブランデーを加えて補強し、数多くの香草の風味を加えたフレーバードワインの一種。イタリア北部のトリノを中心としたピエモンテ地方が代表的な産地ですが、現在ではフランス、スペインをはじめ、世界各国でつくられています。
出典ーお酒・飲料大辞典より
ベルモットに使用されている植物は、アンジェリカ、ビターオレンジの皮、肉桂、丁字、コリアンダーなど20〜40種以上ですが、それらの配合は各社の秘密になっています。
食前酒として、またカクテル(マティーニ、ハーフ&ハーフなど)にと幅広く使われています。
となっており、ワインではなく分類的にはリキュールの扱いになります。
ベルモットの主な種類
ベルモットと一言でいっても、いくつか種類があり各メーカー、カクテルの用途によっても様々です。
ここではそんなベルモットを種類別にご紹介します。
ドライ・ベルモット
白ワインにブランデーを加えて補強し香りを付けたもので、糖分は少なく無色に近い色をしている辛口です。
ノイリー・プラットが有名な銘柄でカクテルにも多くの場所で重宝されています。
スイート・ベルモット
イタリアン・ベルモットとも言われる甘口のスイートベルモット。
糖分を加えカラメルで色が濃く、ハーブの風味もやや強めです。
チンザノやマルティーニが有名でカクテルの女王、マンハッタンに使われるのもこのスイートベルモットです。
※イタリアでは通称ロッソ(Rosso)と呼ばれ、着色をしない黄金色の方をビアンコ(Bianco)と呼ばれています。
おすすめの楽しみ方
カクテル以外でのベルモットのおすすめの飲み方、楽しみ方をご紹介します。
・ストレートや氷を入れたロックで。
・軽めにレモンやオレンジを搾っていれるかまたはピール(皮)だけでもアクセントとなりスッキリとします。
・ソーダでハーフ&ハーフ程度でわると更に飲みやすくなります。
ドライ、スイート以外のおすすめはこちら
上記では、ドライ、スイートとご紹介しました。
それ以外にもベルモットには種類があり、個人的にもおすすめの一本をご紹介します。
それが、チンザノのベルモット「オランチョ」です。
白ワインをベースに、オレンジの天然フレーバーを加えたフルーティーなベルモットです。
イメージとするとドライとスイートの中間のようなバランスの良いベルモットで、こちらもストレートやロックはもちろんソーダやオレンジジュースで割るのもおすすめです。
まとめ
今回はカクテルのわき役としても優秀なベルモットについてご紹介しました。
種類やメーカーは他にもたくさんありますが、一例として有名どころをご紹介しました。
「欠かせない存在」と言う意味であえて”脇役”という表現を使いましたが、そこにとどまらない程、単体でも楽しめるベルモット。
その独特のハーブの香りと口当たりの良さでホッと一息つける癒しの存在。
興味がある方は、一度試して頂ければと思います。
▼こちらの記事も合わせてどうぞ
コメント