「インフュージョン」とい言葉をご存知でしょうか?
言葉の意味は、「溶け込ませる」、「注入された」、「吹き込まれた」などの意味があります。
いろいろな場所で使われる言葉ですが、お酒・カクテルの分野にも使われます。
それは、ウォッカやラム酒などのアルコール(スピリッツ)に、薬味や香辛料、ハーブなどでフレーバー(香り、風味)付けや、フルーツや香草などで味わいにアクセントをつけるお酒(浸漬酒)を作る為の技法の一つを意味しています。
イメージは、ハーブを入れたハーブティーや、コーヒー豆からなるコーヒーやお茶を想像するとわかりやすいと思います。
お湯の代わりにお酒、また長時間抽出することで味わいが変化します。
そうやってできた、インフュージョンしたお酒をベースに、カクテルを作ります。
そうすることで、アクセントや、変化、複雑さを加え、よりオリジナリティが出ます。
今回は、そんなスピリッツを、インフュージョンする作り方や、楽しみ方をご紹介します。
インフュージョンの作り方、楽しみ方
作り方として、基本的にフレーバーやアクセントをつける為の技法という事で大きなルールはありません。
好みで色々な食材を使って作る事が出来るのがインフュージョンです。
今回は、その一例として、いくつかのフレーバー材料と作り方、出来上がったものの楽しみ方をご紹介します。
ベースとなるお酒はアルコール臭以外はほぼ無味無臭のウォッカが一番フレーバーとして香りを出しやすいです。
好みによってはラム酒やブランデー、ジンなどでもいいのです。
ただ、もともと個性があるものは、それ以上に強い個性があるものでないとなかなか風味やアクセントがでにくいので要注意です。
インフュージョンにおすすめの材料
- 皮を剥いた生生姜
- 少しロースト(煎った)したコーヒー豆
- ドライフルーツ(マンゴー、パイナップルなど)
- 唐辛子(タカノツメ)
- キュウリなどの野菜
など食材のジャンルも様々なもので可能です。
作り方
一番簡単な作り方は、ウォッカの瓶にそのまま入る食材は、そのまま投入し、大きいものは長細くカットして入れる方法です。
1日に1回程度、優しく上下かえしながら混ぜ、2日から3日程度から味見をして好みの状態まで仕上がったら濾し器などで中身の残留物を取り除いて完成です。
ただ少量でも作れるので、別の密閉できるガラス容器を用意し、お酒を少量使用して試してみるのも良いと思います。
注意点
基本的に、量や漬け込み期間にルールはありません。
ただ、食材に対して、生のフルーツや野菜、特に皮のあるものは雑味が出る為、取り除いて身だけを使用します。
*柑橘系などは白い部分も雑味の原因になります。
食材によっては早く結果が出るものもあるので(甘みや香りが濃縮されたドライフルーツや香りの強い香草、ハーブなど)遅くても3日から少しずつ様子をみると良いです。
楽しみ方
香りや味わいも変わったウォッカなら、そのまま氷を入れてロックでも楽しめます。
ただアルコールは強めなので、おすすめはトニックウォーターやソーダなどの炭酸で割って飲む方法です。
他にも、コーヒーフレーバーなどは牛乳やエスプレッソで割ってもおすすめ。
また唐辛子フレーバーはトマトジュースを割ってつくるブラッディメアリーにしたり、生姜フレーバーはジンジャーエールで割って本格派なモスコミュールにも。
普段よくあるカクテルと同じように使用しても香りや味わいが複雑に膨らみ美味しく楽しめます。
モスコミュールについてはこちらから
まとめ
今回は、カクテルをもっと美味しくする方法の一つとして、香り付け、味わいを変える「インフュージョン」とい方法をご紹介しました。
この方法のお酒は、BARなどでオリジナルカクテルを作る際などに使われていています。
もっと複雑なフレーバーや、変わったものまでお店によって色々あり、またその使用方法も様々です。
自宅でも簡単に作れる方法、楽しみ方として、おすすめをいくつかご紹介しました。
オリジナリティあふれるカクテルに、また他とは違うカクテルの楽しみ方として、ご参考に試して頂ければと思います。
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