最近のカクテル事情と言えば、美味しいのはもちろん、その見た目の美しさや、インパクト、または【映える】ものが多くなっています。
その多くは、オリジナル性の高いカクテルが多いのですが、実はスタンダードと呼ばれる定番のカクテルの中にも、見た目にインパクトのあるカクテルが数多く存在しています。
例えば、液体の比重を利用し、色で層にするプースカフェスタイルやテキーラサンライズのようにグラデーションで仕上げるカクテル、またグラスの縁に塩や砂糖を付けるスノースタイルも見た目に美しく、インパクトを与えるカクテルです。
その中で今回、ご紹介する【ブレイン・ヘモレージ】は液体の比重を利用したカクテルなのですが、その仕上がりは見た目の印象が強く、少しマニアックで、流し込むという意味のある【シューターカクテル】の1つです。
※少しグロテスクな見た目なので、下記に出来上がり画像をアップしてますが、苦手な方はご注意下さい。
また、関連も含めてその他のカクテルもご紹介したいと思いますので、話のネタとしてご参考になればと思います。
また今回、この記事の作成にあたり、カクテルを主に、作り方や解説などお酒の関連動画配信されている
「JiLL GaMaN cocktail」さんにご賛同頂き、ブレイン・ヘモレージについて配信されている動画があるので、そちらも是非ご覧頂ければより楽しいと思います。
▼動画はこちらから
そもそもシューターカクテルとは?
1980~90年ごろにアメリカで生まれたスタイルで『口の中へシュートする』の意味から流し込んで飲むスタイルのカクテルのことを言います。
景気付けとしてはいいのですが、罰ゲームとしてではなくあくまでご褒美のような意味合いで楽しむのがベストです。 今ではあまりお店でも見かける事が少なくなったシューターカクテルですが、意外にもその歴史は浅く、比較的に新しいカクテルスタイルです。
ただ、『一気に流し込む』、もしくは口の中でカクテルを作り、味わうようなスタイルが、今の楽しみ方と合わなくなり、その需要、多様も減ってきているのかもしれません。
シューターカクテル【ブレイン・ヘモレージ】とは?
紹介するこのカクテルは直訳すると”脳内出血”となり、名前の通り、見た目も使うお酒の比重を利用し、それを表現したようなインパクトのあるカクテルです。
直接グラスに注いで作るビルドタイプのカクテルですが少しコツがいるのでそちらについては動画解説をご覧ください。
レシピ
使う材料ですが、透明なピーチリキュール、クリーム系の王道リキュールであるベイリーズ、ザクロのシロップであるグレナデンを使用します。
使用グラス…ショットグラスorコーディアルグラス
- ピーチリキュール…30ml
- ベイリーズ・オリジナルアイリッシュクリーム…15ml
- グレナデンシロップ…適量
作り方
1.グラスにピーチリキュールを注ぐ。
2.1上に、バースプーンなどを使用し、フロートさせるようにベイリーズを静かに注ぐ。
3.グレナデンシロップを適量落とし込みようなイメージ注ぎ完成。
画像では少しわかりづらいかもしれませんが、ベイリーズを注ぐと透明なピーチリキュールの中で、雲や花びらを思い浮かべるように”モアっと”広がり、まさに脳をイメージさせる形へと変わります。
グレナデンシロップは出血をイメージさせる為、適量を所々に垂らすイメージだとリアリティが増します。
カクテルの比重について
先ほどから記しているお酒の比重について少し解説をします。
こちらも動画内で紹介されておりますが、簡単に説明すると、糖度が高い(リキュールやシロップなど)は重く液体が下に下がります。
その反対にアルコール度数の高いもの(ウォッカなどのスピリッツ系)は軽く、その比重の違いを使ってグラデーションや今回のような仕上がりとなります。
▼こちらの動画でも応用したカクテルの解説しています。
シューターカクテルの注意点
冒頭で、シューターカクテルのご説明をした通り一気に”流し込む”というのが本来のスタイル。
ただ、アルコールが苦手な方、もしくはレシピの通り極甘なカクテルなので、楽しみ方を変えたい方は完成後、シェイクする、ミルクなので割る、などをすると優しい味わいとなるのでこちらはご参考までに。
その他のシューターカクテルも同様に、楽しみ方を変えてみることをおすすめします。
まとめ
イメージを考えると、ハロウィンやイベントごとの時に活躍しそうなカクテル【シューターカクテル】。
そういう意味では話のネタとしてや、見た目重視で作って楽しむのがオススメです。
逆に、BARなどでの注文は不向きかもしれないので、楽しみ方は自己判断、自己責任でお願い致します。
最近ではオリジナル性と見た目に凝った綺麗なカクテル、更にはデコレーションや飾りが豪華にと、需要と共に進化し続けており、カクテルの楽しみ方も多様化してます。
ですが、そんなカクテルにも、原点があり、その技術によって生まれたものも沢山あります。
新しいものと共に原点を知るのも楽しみ方の1つだと思い、今回ご紹介しました。
カクテルを楽しみたい方のご参考になればと思います。
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