修道院から生まれたリキュール【ベネディクティン】はブランデーをベースに作られた香草、薬草系リキュールです。
カクテルなどにも使用されていますが、製菓用としても重宝されており、長寿の秘酒とも呼ばれた古くから存在するリキュールです。
今回は、そんなフランスを代表する薬草リキュール【ベネディクティン】の魅力と楽しみ方をご紹介したいと思います。
修道院で生まれたベネディクティンとは?
1863年に発売されたベネディクティン。
実は起源は1510年フランスのノルマンディ地方、ベネディクト修道院で、冒頭でも触れたとおり、長寿の秘酒とうたわれ造られました。
その後、フランス革命により、修道院は閉鎖され、途絶えてしまいましたが、製造記録の発見、研究の、のちに復元に成功することで、1863年に復刻として発売されるようになりました。
フランス産のブランデーをベースに、27種類の香草、薬草を漬け込む事で造られ、レシピのあるものとしては最古のリキュールといわれており、歴史も古くから存在します。
※ちなみにラベルに書いてある「DOM」とは修道院の祈りの言葉(至善至高の神に捧ぐ)の略語なんだそうです。
味わい・特徴
ミントやジュニパーベリーの爽やかさの中に香草、薬草系、特有のハーブと甘い香り、濃厚な甘口、どっしりとした丸みが特徴。
製菓用としてはその香りや甘口がアクセントとなります。
飲み方・楽しみ方
楽しみ方として、ストレートやロック、水割りといった飲み方が一般的です。
またカクテルのベースとしても楽しめます。
ここではBARでも定番となるカクテルをご紹介したいと思います。
B&B
・ブランデー…30ml
・ベネディクティン…30ml
ベネディクティンをリキュールグラスに注ぎ、その上にフロート(浮かせる)するようにブランデーを静かに注いで完成。
※「寝酒」とされていたそうですが、そのぐらいアルコール度数が高い為、氷を入れたロックスタイルでも良いと思います。
ハネムーン
・カルヴァドス(リンゴのブランデー)…30ml
・ベネディクティン…10ml
・レモン果汁…15ml
・オレンジキュラソー(オレンジ風味のリキュール)…1tsp
材料をすべてシェイカーに入れ氷、8分目まで入れてシェイクする。カクテルグラスに注いで完成。
※昔のレシピだとオレンジキュラソー以外は同等量でしたが、現在では上記のレシピが主流で、好み次第で調整しても良いと思います。
まとめ
今回は歴史も古く修道院で生まれたお酒、ベネディクティンの魅力と楽しみ方について少し触れていきました。
あまり馴染みが少ない薬草・香草系のリキュールかもしれませんが、ご参考に、話のネタや、製菓用、またご興味があればBARなどで試していただければと思います。
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