ジン、ウィスキー、ウォッカの要素を持ち合わせたジュネバというお酒をご存知でしょうか?
聞きなれない名前かもしれませんが、、世界4大スピリッツの一つであるジンの原型と呼ばれています。
そんなジュネバは、オランダではポピュラーで良く飲まれるお酒です。
ジンについては最近、クラフトジンとして、たくさんの国で製造されるようになり、注目され、身近な存在になりつつあります。
ただ原型と呼ばれるジュネバについては未だ馴染みがない少ない存在。
今回は、そんなジュネバについてどんなお酒なのかご紹介したいと思います。
ご参考に、新しいスピリッツの知識の一つとなればと思います。
スピリッツとは
ジュネバの解説の前に、まず「スピリッツ」とは何かという事を簡単に紹介します。
世界4大スピリッツとしても有名な、ジン、ウォッカ、ラム、テキーラ。
カクテルベースとしても良く使われる分類です。
国によって若干解釈が違いますが、アルコール度数が高く、エキス分が2%未満のものを日本ではスピリッツと呼んでいます。
スピリッツとは?
”日本の酒税法によれば、スピリッツ類は「スピリッツ」と「原料用アルコール」という品目に分類されており、ジン、ウオツカ、ラム、テキーラがスピリッツに該当します。
味の分類でいうと、焼酎、ウイスキー類に該当しない酒類で、エキス分が2度未満の蒸溜酒のことをスピリッツということが出来ますが、ただし、英語のスピリッツは本来「度数の高い蒸溜酒」を意味しており、ウイスキー、ブランデーもこれに含まれています。出典 お酒-飲料辞典
ジュネバとは
スピリッツの一つ、ジンの原型といわれるジュネバ。
原料にウィスキーと同じ大麦麦芽、ライ麦、とうもろこしなどを発酵させた後、単式蒸留機で2~3回行う事でアルコール度数を上ます。
更に、ジンの重要な原料でもある、ジュニパーベリー(西洋ねずの実)などの香草とともに再度、蒸留するという伝統的な製法により造られます。
またこの製造ができるのはオランダとその周辺地域のみの為、オランダのジンとも呼ばれているスピリッツ。
後にイギリスに渡り、その製法をもとに大量生産され世界に広まったのが、今の「ドライジン」となります。
ジンについてはこちらから
ジュネバの特徴
一つにジンと聞くとアルコールが強くジュニパーベリーの独特の香りとジン特有のほのかな甘さ、ドライなイメージなどを持ちます。
ジュネバは、原料の穀物から甘みもあり、意外にもストレートで飲まれるのが一般的です。
その味わいもウィスキーとジンの、間のようなイメージだとわかりやすいと思います。
おすすめのジュネバ
いくつかのメーカーによってその種類と味わい、特徴の違うジュネバ。
ここでは一部ですが、おすすめのジュネバいくつかご紹介します。
ボルス/ジュネバ・ジン
当時を再現したジュネバがリキュールで有名な老舗メーカー「ボルス」から発売。
ボトルから味の製法に至るまで当時作られていたものを新しい提案として打ち出しています。
ウォッカのようなクリアながら、ウィスキーのような複雑さが特徴。
デ・ボルゲン ダッチ コーンウィン
デ・ボルゲン ダッチ コーンウィンはオランダで16世紀に生まれた「ダッチバーボン」という別名を持つジュネバ。
3回蒸留のジュニパーベリースピリッツと大麦、ライ麦、コーンを蒸留したスピリッツのブレンドをシェリー樽で仕上げています。
ウィスキーを思わせるような優しさにジュネバらしい余韻があります。
※色を安定させるためだけにカラメル(150a)を極少量加えています。
ボビーズ/ジュネバ
フレッシュながらもフローラルかつ余韻が印象的。
ボビーズ ジェネバは、インドネシアの代表的なスパイスであるレモングラスとキュベブペッパーに加えてそれらと相性の良いジンジャーとカルダモン、そしてジュニパーをそれぞれ個別蒸留してブレンドしています。
ジェネバの特徴であるベースの大麦、ライ麦、コーンを蒸留したスピリッツを8%使用しており、更に小麦由来のグレーンスピリッツと混ぜ、再び蒸留。
スピリッツの比率が低くい分、華やかでほのかに香る華やかフルーティーさとモルト感が特徴です。
添加物を一切使用しないピュアで洗練された味わい。ストレートはもちろんカクテルでも楽しめます。
まとめ
今回はジンの原型と呼ばれる【ジュネバ】のご紹介をしました。
馴染みの少ないスピリッツですが、ジンの原型だったと思うと、急に身近になります。
ご興味がある方のご参考になればと思います。
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