ラム酒と聞いてどんなイメージでしょうか?カクテルやレーズン、お菓子の材料や、中には、「海賊」の飲み物としてイメージする方もいると思います。
今回は意外と知られていないそんなラム酒とおすすめの楽しみ方をご紹介します。
これからラム酒を楽しみたい、初心者の方のご参考になればと思います。
ラム酒とは?
カクテルのベースや、時にはケーキ、タルトなど焼き菓子の風味づけにも使われるラム酒。
レーズンをラム酒に漬け込んだラムレーズンなどは名前だけでも馴染みがありますよね。
そもそもラム酒とは、西インド諸島が原産地と考えられているお酒。
サトウキビを原料に、廃糖蜜または絞り汁を原料に糖を酵母で発酵させ、エタノールに変えた後、蒸留、熟成という工程から作られる蒸留酒の事です。
(ラムという言葉は、ラム肉などと間違えない様に日本では「ラム酒」というのが一般的)
黒糖焼酎との共通点
原料が「サトウキビ」のお酒は、実は日本にも存在しています。
それが奄美大島の「黒糖焼酎」です。
鹿児島県、九州南方海上にある奄美大島もサトウキビが有名で、ここでしか製造できない黒糖焼酎もまた製造は違えど、ラム酒同様サトウキビから作られたお酒なのです。
ラム酒と黒糖焼酎の違い…
とはいえ、原料のサトウキビ意外はその製造過程から当然、味に至るまで違う所は多くある「ラム酒」と「黒糖焼酎」。
簡単に違いを説明すると、ラム酒はサトウキビの絞り汁または糖を作る際にできる副産物である廃糖蜜といった液体が原料。
対して黒糖焼酎は固形の黒砂糖と酵母の代わりに米麹を使用します。
ラム酒は絞り汁、糖蜜だけでなく、黒砂糖や上白糖、ざらめなどでも規定の上では可能でなのですが、黒糖焼酎は含蜜糖を冷やし固めた固形の黒砂糖しか使用できません。
蒸留についてもラム酒は連続式を、黒糖焼酎は単式を使う為、アルコール度数の高さや、また効率も違います。
その後、熟成させるのですが、ラム酒は木樽熟成を行いますが、※黒糖焼酎は木樽熟成をしないものも多いです。
※洋酒に近い風味を持たせるために、タンク熟成後に木樽熟成を行うものも増えているそうです。
またラム酒はスパイスド・ラム、または、フレーバード・ラムと称して、バニラなどの香辛料で香り付けをすることもできその種類も豊富。
本格焼酎として販売される黒糖焼酎には水以外のものを加えることが許されていません。
アルコール度数は単式蒸留焼酎の一種である黒糖焼酎が日本の酒税法で45度以下と規定されているのに対して、ラム酒はこの規定が適用されないため、日本での販売に関してはスピリッツの95度以下が適用されています。
おすすめのラム酒・楽しみ方
ここからは私のオススメのラムをご紹介します。
それは17世紀カリブ海に数々の衝撃を与えたイギリス出身の海賊、キャプテン・ヘンリー・モルガンの名から付けられたラム酒、「キャプテンモルガン」です。
このキャプテンモルガンというラム酒の主人公、ヘンリー・モルガンは海賊として名を馳せた人物です。
後にジャマイカ代理総督という国家の役職につき、逆に海賊を取り締まる立場になったという生い立ちがあります。
その昔、ラム酒が英国海軍の正式配給品になる前からモルガン船長の船ではそのラム酒が配給されていたとも言われていた為、ラム酒の名にヘンリー・モルガンの名がつく商品が出たのは必然的だったのでは?という話がありました。
その中でもオススメのキャプテンモルガン・スパイスト・ラムは、1984年に登場。
ラムとコーラで作ったカクテル、キューバリブレの流行と共に浸透していき、アメリカをはじめ、各地でその名は浸透していきました。
熟成されたその丸みと芳香な果物の香り、特徴であるバニラフレーバーを加えた香りは、なんとも滑らかで豊か。
一般のラム酒よりも度数が低いにも関わらず、しっかりとその存在感を感じる味わいです。
このキャプテンモルガンは、シリーズとして何種類も出ておりますが、その中でもキャプテンモルガン・スパイスト・ラムは値段も手頃で需要と共に販売している場所も多いです。
気になった方は他のタイプも調べて頂ければと思います。
またラム酒を使ったカクテルをまとめた記事も楽しみ方の一つとしてご参考になればと思います。
まとめ
今回は、ラム酒についてご紹介しました。
なかなか名前は知っていても馴染みの少ないラム酒は、お酒として飲む以外にも色々な用途があり、知らずに飲んでいたり食べてたりする方も少なくないのでは?と思い少し細かい所をご紹介しました。
どんな物にもその工程から物語があるとおもいます。
その中でわかる事や、関連から違う新しい知識など突き詰めると意外な所から情報や面白いことって出てきたりしますよね。
是非気になった方はご参考にして頂ければと思います。
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