全国各地にある『日本酒』その種類は数えきれないほど。
今回は、ランキングから見る【日本酒】と題して、最新の日本酒情報をまとめました。
今年は、「スムース&ソフトタイプ」をテーマに、食中酒にスポットが当てられそうな流れ。
美味しさがわかりやすいお酒が増えていくのでは?と思います。
日本酒を試したことがない方も楽しみやすいお酒が増えてきているので、こちらの記事を参考にご興味がある方は是非、試していただければと思います。
全国の日本酒ランキング
日本酒は数多くあるものの、どんな酒蔵のどんなお酒が人気なのか…
執筆時点(2022年2月12日)でのランキングから、探ってみたいと思います。
1位:十四代(山形県 高木酒造)
2位:陽乃鳥(秋田県 新政酒造)
3位:信州亀齢(長野県 岡崎酒造)
4位:No.6(秋田県 新政酒造)
5位:而今(三重県 木屋正酒造)
6位:花陽浴(埼玉県 南陽醸造)
7位:ソガペールエフィス(長野県 小布施ワイナリー)
8位:宮寒梅(宮城県 寒梅酒造)
9位:川中島幻舞(長野県 酒千蔵野)
10位:総乃寒菊(千葉県 寒菊銘醸)
(出典:SAKE TIME様 https://www.saketime.jp/ranking/)
日本酒の最新トレンド
日本酒の世界は、ここ10年ほどで大きく深化した印象があります。
新しい酒蔵やブランドが立ち上がったり、
これまであまり聞いたことがなかったお酒が有名になってきたり。
No.6で一躍有名になった新政酒造がもたらした影響も大きいでしょう。
多種多様なトレンドが生み出されていると思います。
私は唎酒師として、数多くのセミナーを受けています。
私が所属する、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)の
2021年2月頃の情報で、最新トレンドは
「フルーティ&ジューシー」
だと聞きました。
フルーツのような華やかな香りがする日本酒。
オレンジなどにたとえられるジューシーな酸味を持つ日本酒。
こういったものが流行っていると。
確かに最近話題になるのは、甘酸っぱいものや、
ワインのように飲めるものが多く、
2022年2月現在でも、その傾向は変わっていないように思います。
冒頭で紹介した1~10位までのランキングを見ても、
最新トレンドが色濃く出た結果になっています。
テーマは「酸味」。
海外では、ワインなどの酸味のあるお酒が主流です。
今後、日本酒の海外輸出が激増していくであろう将来を考えると、
このテーマは外せないものであると思います。
【日本酒】酸味の出し方って?
日本酒の味わいに影響を与える成分は、
①乳酸
②リンゴ酸
③コハク酸
④クエン酸
⑤酢酸
の5つと言われています。
それぞれの特徴をうまく活かし、理想とする味を追求することが、
酒造りのスタンダードになりつつあります。
そんな中、「ワイン酵母」と「白麹」が注目されています。
「ワイン酵母」は、読んで字のごとく、ワインを造る際に使用する酵母。
清酒用酵母と比較して酸味が出やすく、
フルーティー、爽やかといった印象を持つお酒に。
また、低アルコールかつ甘味や旨味などのエキス分を含むお酒に仕上がります。
「白麹」は、主に焼酎を造る際に使われるもの。 クエン酸が多く出るという特徴があり、柑橘類のような爽やかな酸味が出ます。
「甘酸っぱいもの」「ワインのように飲めるもの」という
消費者のニーズを満たすものになっていますね。
酒蔵さんの努力が垣間見えるようです。
また、生酛造りや山廃造り、菩提酛など、昔ながらの製法で
日本酒を造る酒蔵さんも増えてきています。
長くなりそうなので、昔ながらの製法については別の記事で紹介したいと思います。
余談ですが、酒蔵さんがペアリングを意識してお酒を造る場合が増えてきているようです。
甘酸っぱいお酒やワインのように飲めるお酒は洋食とも相性がいいので、
意外なペアリングの組み合わせが見つかるかも?
酒蔵さんの公式HPでおススメの料理が紹介されている場合もあります。
お気に入りの日本酒のHPを調べてみてはいかがでしょうか。
まとめ
日本酒の最新状況としては、
フルーティー&ジューシーを基本に、
甘酸っぱいもの、ワインのように飲めるものが主流と言えるでしょう。
飲みやすいものも多く、日本酒にあまりいいイメージがなかった方に、
ぜひ試してみてほしいです。
「大学時代に、安い居酒屋の飲み放題で頼んだ日本酒で、大変な目にあった…」
といった経験をお持ちの方、けっこう多いです。
ちゃんとした美味しい日本酒、飲んでみてください。
ハマります。世界が変わります。
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文‐進藤裕司@唎酒師
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