初心者にこそ試してほしい日本酒の「出汁割り」とは

日本酒
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日本酒の出汁割りって?

日本酒はちょっと難しいし、味が強すぎてニガテ…

熱燗はアルコールの香りがキツくて、ちょっと敬遠しちゃう…

こう思っている日本酒初心者さんは少なくありません。

ですが、日本酒は何かと割ることによって、

驚くほど飲みやすいお酒に変わります。

そんな方におススメするのは、日本酒の「出汁割り」

お酒が持つお米の旨味とふくよかな香りが、

出汁の塩味や風味を引き立てて、絶妙な味になります。

日本酒の、いわゆる「お酒っぽい味」がまろやかになるんですね。

作り方は簡単。

①日本酒と出汁を50℃程度に温める。

②日本酒50mlに対して、出汁を100ml入れる。

たったのこれだけです。

日本酒があまり得意ではない方や、お酒に弱い方は、出汁を150mlにしてみましょう。

アルコール度数が4~5%になるので、飲みやすくなります。

これから寒くなってくるこの季節、鍋物やおでんを食べる機会が増えると思います。

お鍋の残り汁と日本酒を合わせるだけで、素敵な日本酒カクテルが出来上がります。

正直な話、どんな銘柄のお酒でも、どんな出汁であっても、

割って飲めばそれなりにおいしく感じられます。

この手軽さも初心者さんに向く理由の一つです。

おでん屋さんで飲むことがあるのなら、メニューに載ってなくても、

お願いすれば日本酒の出汁割りを作ってもらえますよ。

ぜひ試してみてください。

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日本酒と出汁の選び方

こだわって出汁割りを作りたい方は、以下の点を参考にしてみてください。

・日本酒

米の味がしっかりしている「純米酒」がおススメです。

温めて飲むことになるので、辛口で熱燗に向くお酒を選びましょう。

純米酒の中でも、純米吟醸や純米大吟醸はやめましょう

温める過程で香りが飛んでしまい、せっかくの吟醸酒が台無しになります。

また、出汁の繊細でやわらかな味わいを生かすため、

酸度が控えめなお酒にするとなおいいです。

自分でお酒を買うのなら、瓶のラベルを見ると、

数値が記載されていることがあります。

酸度「1.3以下」のものであれば、出汁割り向きのお酒と言えるでしょう。

高いお酒である必要はありません。

むしろ安いお酒のほうが、おいしく仕上がるような気がします。

純米のワンカップのお酒を買ってきて、

3分の2ほど飲んだ後に、温かい出汁を注いで割るのも、

非常に風情があっておススメです。

・出汁

先ほども書きましたが、お鍋やおでんの残り汁で十分です。

具材の旨味がしみ込んでいるので、

コクがあって、とてもおいしい仕上がりになります。

出汁割りのために一から準備するのであれば、

昆布とかつおの合わせ出汁がおススメです。

お鍋の残り汁で作った出汁割りと比べ、出汁の香りや旨味が引き立ち、

すっきりとした仕上がりになります。

個人的な話ですが、もし蕎麦屋で飲むことがあれば、

日本酒の熱燗と蕎麦つゆで試してみてください。

感動的なおいしさに巡り合えます。

出汁割りに合う料理とは?

出汁を使った料理が向きます。

同じ味や旨味を持つものは、お互いを引き立てます。

ペアリングでいうところの「同調」効果ですね。

例えば、おでんの汁を使うなら、基になったおでんとは相性抜群です。

その他にも、湯豆腐や出汁巻き玉子など、

出汁が利いてさっぱりしたものもおススメです。

日本酒に慣れている人であれば、

まろやかな岩塩を合わせるのも、オツな楽しみ方だと思います。

まとめ

こだわろうと思えば、いくらでも追求できてしまえそうですが、

難しく考える必要はありません。

家にある日本酒と出汁を温めて、割って飲む。

ただこれだけで十分に楽しめます。

家でお鍋を食べた時、冷蔵庫にある日本酒と残り汁を割ってみようかなー、

くらいの軽い気持ちで、挑戦してみてください。

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文‐進藤裕司@唎酒師

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