某、有名なロールプレイングゲームをプレイした方はご存知であろう万能薬「エリクサー」。実はそんなアイテム「エリクサー」と称されたフランス生まれのリキュールがあるのをご存知でしょうか?
ちなみに…エリクサーとは?
エリクサー(elixir、エリクシャー、エリクシール、エリクシア、イリクサ、エリクシル剤、エリキシル剤)とは、錬金術で飲めば不老不死になれると伝えられる霊薬・万能薬である。
出典ーウィキペディア
それが【シャルトリューズ】という薬草・香草系リキュールです。
今回はそんな万能薬エリクサーの名が付いた薬草・香草系リキュールの【シャルトリューズ】についてまとめたのでご紹介したいと思います。
また、【シャルトリューズ】を使ったカクテルレシピも合わせてご紹介していくので気になった方のご参考になればと思います。
シャルトリューズの歴史
そもそもリキュールの誕生は、役割として本来、生命維持の秘薬として生まれ、中世、アルコールに薬草を配合したもの『生命の水』という名のお酒がはじまりとされています。
中世、錬金術師によって生まれた秘薬が後にその技法を引き継ぎ、発展させたのがベネディクト会、カルトジオ会、シトー会のキリスト教の修道士。リキュールの女王とも呼ばれ、その製法は代々3人の修道士だけによって伝えられてきたと言われます。
その内、カルトジオ会が生んだシャルトリューズの原型はその処方がめぐり、1764年、フランス東南部グルノーブル山中のラ・グランド・シャルトリューズ修道院に伝わり、現在のシャルトリューズの更に原型を生み、130種類の薬草を使った香り高いリキュールでした。
ハーブ香草系リキュールもっと知りたい方はこちらもおすすめです。
シャルトリューズの種類
シャルトリューズには…緑色のボトルのヴェールとジョーヌがあります。どちらにも個性と特徴があるのでそれぞれ紹介したいと思います。
グリーン(ヴェール)
スパイシーさとミントの爽やかさが特徴のヴェール(グリーン)。ジョーヌ(イエロー)に比べてアルコールも、やや高めの55度あります。
イエロー(ジョーヌ)
ジョーヌ(イエロー)はヴェール(グリーン)に比べ、穏やかで、ハチミツの香りと甘みがあるのが特徴です。アルコール度数もヴェール(グリーン)よりも低く40度。
楽しみ方とカクテルレシピ
食後酒とされているシャルトリューズは、料理と合わせるよりも、食後にゆっくりと楽しみたいリキュールです。
飲み方として、ストレートや氷を入れたロックスタイルでもゆっくり楽しめますが、上記でもご紹介した通り、アルコール度数も高いのでソーダやトニックウォーターと割り、ライムなどの柑橘を絞って楽しめばさっぱりと、また香草の爽やかさが際立ち口当たりも良くなります。
また、フルーツ系のジュース(特に柑橘系)とも相性が良いので、ジュースで割るのもおすすめです。
更に、シャルトリューズを使ったカクテルもいくつかあるので、合わせてご紹介したいと思います。
アラスカ
ドライジンのシャープな味わいにほのかに甘く香草が香るカクテル。イエローをグリーンにかえると、更にスッキリします 。
また更にライム果汁が入ると「クリスタル・デュウ」という爽やかな酸味とバランスの良いカクテルになります。
ドライジン…45ml
シャルトリューズ・イエロー…15ml
シェイカーにすべての材料と氷を入れてシェイク。
カクテルグラスに注ぐ。
チャイニーズレディ
こちらもジンベースのショートカクテル。グレープフルーツが爽やかでフルーティーな味わいが特徴です。
・ジン…30ml
・シャルトリューズヴェール(グリーン)…15ml
・グレープフルーツジュース…15ml
シェイカーにすべての材料と氷を入れてシェイクする。
カクテルグラスに注ぎ完成。
シャルトリューズ・ムース(ホットカクテル)
意外な組み合わせですが実はココアとシャルトリューズの相性が良く、寒い日や、寝る前にゆっくりと楽しみたい方におすすめのホットカクテルです。
・シャルトリューズヴェール(グリーン)…30~45ml
・ココア…適量
・生クリーム…適量
ホットグラス(マグカップなど)にシャルトリューズヴェール(グリーン)を注ぎ、そこへ温めておいたココアを注ぎ軽く混ぜる。
ゆるめにホイップした生クリームを上にフロートして完成。
まとめ
普段なかなか馴染みの少ない薬草系、香草系リキュールのシャルトリューズを今回ご紹介しました。エリクサーとも呼ばれていると冒頭でご紹介しましたが、あくまでお酒なので飲み方、楽しみ方は注意し、飲みすぎにはご注意して頂きたいと思います。
適度に楽しめれば秘薬、万能薬となるかもしれませんね。
1つの話のネタとして、また飲めばクセになり、食後にゆっくりと、気持ち落ち着くかもしれないシャルトリューズのご紹介でした。ご参考になればとおもいます。
コメント