【バーテンダー】というカクテルとは?難しいといわれている理由

カクテル

【バーテンダー】という名前のカクテルをご存知でしょうか?

一般的には「職業」としての認識がされていますが、カクテルの名前としても存在しています。

ただ、実際ネットなどで調べてみてもその記述が少なく、またプロでも難しいといわれているほど、技術が問われるカクテルの一つなのです。

今回はそんな【バーテンダー】という名のカクテルについて材料の解説も含めてご紹介したいと思います。

また今回ご紹介するものは特殊なカクテルの為、BARなどでも注文できない場合があります。

あくまで話のネタとしてご参考になればと思います。

【バーテンダー】のカクテルレシピ・作り方

ここではまずレシピと作り方をご紹介していきます。

こちらのレシピを見て難しいといわれている意味が分かる方もいるかもしれません。

また今回は材料なども細かく解説していきたいと思いますので、ご参考になればと思います。

レシピ

・ドライジン…15ml

・ドライシェリー…15ml

・ドライベルモット…15ml

・デュボネ…15ml

・オレンジキュラソー…1dash

作り方

ミキシンググラス(お酒を混ぜるためのグラス)に氷を入れ、材料を順に注ぐ。

空気を含ませないようにグラスの内側をバースプーンが沿うようにステア(混ぜる)。

香りが立ち、液体全体がなめらかに混ざったら、ストレイナーを被せ、混ぜ込んだ液体のみをカクテルグラスに注ぎ完成。

使用する材料について

ここでは大きなくくりとして同じ分類である、ドライシェリー、ドライベルモット、デュボネについてご紹介します。

この3つのお酒について、聞きなれない方もいるかと思いますが、実はどれもベースがワインでできており、それぞれ製法や含まれている材料が異なることから分けられます。

また種類によっては産地特有のものでもあります。

他の材料についてはこちらから「ジンについて」

世界4大スピリッツ【ジン】とはどんなお酒?と今注目のジャパニーズクラフトジン - すかいそうブログ
よく耳にするクラフト〇〇などと書かれた商品。 お酒に関わらず、清涼飲料水やその他、色々なものに使用されています。 クラフトジンもその中の一つですが、今回はそんなクラフトジンの中でも新しくも古風なジャパニーズ・クラフトジンについてと楽しみ方を...

ドライシェリー

シェリー酒とはスペイン南部、アンダルシア州のへレス町を中心に限定地域で製造される白ワインの事。

簡単に解説すると、3種類の白ブドウを原料に発酵させ、ブランデーを加えて作る世界三大酒精強化ワインの一つです。

※残り二つはポルトガルのポート酒、マディラ酒

またウィスキーにも使用するシェリー樽はこのシェリー酒の空き樽の事。

シェリー酒には辛口から極甘口まで種類があり、今回ご紹介しているドライシェリーは口当たりが軽やかな辛口が特徴。

ドライベルモット

ドイツ語で「ニガヨモギ」という意味のヴェルムートからきているベルモットは、フレーバードワインであり、日本では甘味果実酒として扱われているお酒です。

シェリー酒と同様、白ワインをベースにブランデーを加え数種類の香草の風味を加えたワインです。

黄金色の液体タイプのものを「ドライ」、またイタリアでは「ビアンコ」と呼ばれ、カラメル色素と甘みを加えた濃い色のものを「ロッソ」と呼び、楽しみ方や使用方法が異なります。

今回ご紹介したドライベルモットは無色に近く、甘みも抑えられた香草の香りが特徴の辛口タイプ。

カクテルの王様でもあるマティーニにも使用されるお酒の一つでもあります。

デュボネ

フランスのパリで生まれ、食前酒として楽しまれているベルモットと同様のフレーバードワイン。

こちらのベースはブレンドした赤ワイン

スパイスなど数種類の材料を使用しているのですが、他との最大の違いは南米原産で薬用酒としても使われていたキナの樹皮が使用されている事です。

甘めの口当たりにキナの樹皮特有の苦みが特徴でカクテルにも使用されます。

カクテル【バーテンダー】を作るのが難しい理由

カクテル「バーテンダー」がなぜ作るのが難しいと言われているのかご紹介したいと思います。

※個人的な見解も含まれますので、あくまでご参考程度にして頂ければと思います

上記でもご紹介した3つのワインは解説通り、そのままストレートでも楽しめるお酒であり、また個々の個性が複雑なのが特徴です。

そんな複雑な特徴がある材料を混ぜ、カクテルにしようとした場合、調和と個々の個性を崩さないように作らないと、バランスが崩れ、味わいに協調性が生まれずバラつきができてしまいます。

そのままでも楽しめるのにあえて混ぜるという作業をするので技術も含め、熟練した技と知識が要求されます。

それだけに、材料の選定も重要です。

ジンについてはアルコール度数が高ければ味わいに腰ができ調和を助けますが、香りや特徴という意味ではジン本来の特徴が生かせない場合もあります。

また加水しすぎると水っぽくなるので温度なども非常に重要となります。

以上を踏まえ、最後に、

では「バーテンダー」というカクテルをどう作れば良いのかご紹介したいと思います。

出典ー原作 城アラキ 漫画 長友健篩『バーテンダーvol2』より

動画で学ぶカクテル【バーテンダー】

今回、協力して頂き、この『バーテンダー』というカクテルを追求し、向き合って頂いた解説動画があります。

作り方はもちろん、材料なども分かりやすく解説されていたのでご興味がある方は是非ご覧頂ければと思います。

まとめ

今回は情報が少なく、作るのが難しいといわれているカクテル【バーテンダー】について触れていきました。

今回のカクテルについてですが、玄人、上級者向けとなっております。

ただ、実際のところ情報が少ない分、正確な正解は個々次第なのではと思いました。

練習は必要ですが、どれが美味しい、どれが美味しくないではなく、その人が作るカクテルはその人にしか作れないカクテルという個性だと思います。

楽しみ方もそれぞれなので自分なりの好みを探していただく為のご参考になればと思います。

▼こちらの記事も合わせてどうぞ

コメント

タイトルとURLをコピーしました