グラッパとは「ブランデーの仲間グラッパの楽しみ方」

ブランデー

イタリアの「グラッパ」、スペインの「オルホ」、フランスの「マール」、そして各地で作られる「パマース」と、知らない名前でピンとこない方もいると思いますが、こちらはすべてお酒の名前なのですが、どれも分類は「ブランデー」の仲間なんです。

また、これらには共通することがあり、産地や詳しい製法に違いはありますが、材料に果実の「搾りかす」や「残りかす」を使ったブランデーという事なんです。

「かす」と聞くと雑味やえぐみなど、良いイメージがあるかもしれません。

実は食後に楽しめる芳香な香りと甘みが特徴のブランデーなんです。

では実際、どういうお酒なのかについて今回は、その中でも有名な産地としてあがる、グラッパ、マールに焦点を合わせ、魅力や楽しみ方をご紹介したいと思います。

ご興味ある方はご参考にして頂ければと思います。

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グラッパ・マールとは

レストランやBARなどで食後にいかがですか?とすすめられることもあるこのグラッパやマール。

特にワインを飲んだ方にはオススメの食後酒なのですが、上記で触れた通り、ブランデーの分類に入るお酒です。

そもそもブランデーと聞くと、フランスが産地として有名なので、最初に思い浮かぶかもしれません。

ただ実は、「ブランデー」とはフルーツを原材料とした蒸留酒全般を指します。

通常ブランデーと言われるものとは異なり、ブドウを原料に蒸留して造るのではなく、ブドウの搾りかすから造られる蒸留酒で産地よって名前が変わり、フランスだとマール(Marc)、イタリアだとグラッパ(Grappa)という呼び名になります。

ここでいう搾りかすとはワインを造る際に使われるブドウの皮、種、果軸、ブドウ果汁の残りなどの事です。

造り方にもよりますが、どのワインの生産者もワインに使用するのはえぐみが出ないようにやさしく搾ったブドウの一番搾り果汁の為、絞りかすの中には二番搾りとなる果汁も残り絞りかすと共にマールやグラッパに使用されます。

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背景とその特徴

そんな搾りかすから造られる蒸留酒のマールやグラッパ。

昔、日本では「粕取りブランデー」などと呼ばれ、品質の低い、荒々しい雑酒というイメージとして扱われていたそうなんです。

今ではレストランやBARをはじめ、その品質や人気もあって知名度が上がり、またその製造に対しても向上し、その美味しさも再認識されています。

グラッパ、マールの特徴として、ブドウの芳香な香りはしっかり残っており、気軽に飲めるブランデーとして存在し、食後酒にぴったりのお酒とされています。また満腹感を和らげるとも言われていることからもその理由となっています。

マール、グラッパを比べたとき、違いはというと、イタリアで造られたグラッパは、ワインを作った後の搾りかすを蒸留させた後、一般的に樽熟成は行いません。

対して、フランスで造られたマールは蒸留後には、必ず樽熟成を行うことでまろやかな風味になるのが特徴です。

マール、グラッパのおすすめ、飲み方

ブドウの香りがしっかりと残っていて、樽で熟成したものは香りも芳醇で甘みもあるこの両者。

アルコール度数は30〜60度程と多種多様ですが、マールやグラッパの生産者はワインの著名な生産者であることも多く、フランスの有名なワインであるロマネ・コンティやムートン・ロートシルトもマールを造っています。

また同じように、イタリアの有名なワイン、サッシカイアやバローロのグラッパもあります。

選び方として、そんな有名なワインから探してみるのも比較として面白いかもしれないのでおすすめです。

飲み方は、常温で小さめのグラスに注いで香りを堪能しながらゆっくり飲むのがおすすめです。
他にもボトルごと冷凍庫で冷やしたものを喉越しで楽しむような飲み方もありす。

またコーヒーとの相性もよくエスプレッソに混ぜたり、またコーヒー豆を浮かばせて飲むカクテルと、その幅も広いです。

日本の「カス」と言えば…

ちなみにこちらは余談ですが、日本にもカスで作ったお酒があるのをご存知でしょうか?

日本酒を造る際に搾りカスとしてでる「酒粕」、そのカスを利用されて造られる、「甘酒」です。

原料も製造も違いますが、グラッパやマールと同じ様に、搾りカスを使用したお酒です。

甘酒についてはお酒といってもアルコールのないもの(米麹甘酒)も多く存在し、また美容、健康にも注目されている1つで何よりも酒粕をつかって家でも手軽に作れるのも魅力のひとつですよね。

甘酒の栄養成分はブドウ糖、ビタミンB群や食物繊維、腸内細菌に重要なオリゴ糖が豊富で、更に30種類以上の酵素が含まれていると考えられ、それらの酵素には、でんぷんをブドウ糖に、たんぱく質をアミノ酸に、脂肪を脂肪酸とグリセリンにとそれぞれ効率的に分解して消化・吸収を助け、栄養を効率よくエネルギーに変える働きがあります。

美容と健康に良いビタミンB群は、糖質・脂質・たんぱく質の代謝や肌・髪の健康にかかわるビタミン。

食物繊維とオリゴ糖がセットで含まれているため、便秘や腸活に効果があるとされています。

アミノ酸は、筋肉を増強させるもの、精神の健康を保つもの、成長を促すもの、満腹中枢を司るものなど、身体にとってなくてはならないものです。

そんな甘酒は飲む点滴として昔からストレスや精神的な部分からともなう病気や症状、また寝不足の、クマなどにも良いと言われている日本独自の栄養ドリンクといえます。

作り方も簡単な方法が沢山あり、また甘酒や酒粕を使った物が苦手な方にも馴染みやすいような調理方法や、各メーカーなどでも販売されており、ネットや情報サイトなどを少し調べるとたくさん紹介されていました。

その中で自分にあった味、調理方法を探して頂き、身近なところからできる健康、美容方法の1つだと思います。

こちらはご参考までに。

まとめ

今回はブランデーの仲間であるグラッパ・マールについてご紹介しました。

「かす」から造られていますが、無駄のない造り手のこだわりが詰まったもの。

搾りかすというだけで良い印象がないかもしれませんが、この記事をご参考に悪い印象とは無縁の芳香な香りと味わいを是非機会があれば試して頂きたいと思います。

また、食後酒としてのマールやグラッパも後半余談としてご紹介した寒い日などに飲みたくなる甘酒も、ホッと心落ち着く様な存在としてはとてもカスとは言えないものとして共通しているのではと思い、合わせてご紹介しました。

マールやグラッパは馴染みの無かった方にはレストランなどでスマートに対応できるネタの一つとして参考になればと思います。

是非、食後のゆっくりした時間を楽しむお供としていかがでしょうか?

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