実は【リキュール】の起源をたどっていくと、「生命の水」として薬酒がつくられており、万能薬として重宝されてきました。
時が流れ、その後、今のような楽しむものへと変化してきたのですが、今回ご紹介する【ビターズ】も元々は薬酒として飲まれていたお酒。
そんな【ビターズ】はカクテルを作る際に重要な役割として存在し、使い方次第では、いつものカクテルが格段と美味しく変化します。
ここでは【ビターズ】について少し触れていくと共に、楽しみ方、使い方、カクテルレシピなどをご紹介していきたいと思います。
ご参考に、普段のカクテルのアクセントアイテムとして覚えて頂ければと思います。
カクテルの隠し味【ビターズ】とは?
上記でも触れたとおり、薬酒とされているビターズは「苦味酒」とも呼ばれています。
特にこれからご紹介する「アンゴスチュラビター」は医師が開発に携わり、胃薬や強壮剤として使われていたお酒です。
カクテルとしては隠し味の調味料のイメージで、数滴カクテルに加えるだけで劇的にカクテルが変化し複雑な美味しさになります。
ビターズ (bitters) は、薬草・香草・樹皮・香辛料・精油など数種類を酒に付け込んで作成する、苦味の強いアルコール飲料。苦味酒・苦味剤ともよばれる。昔は胃薬などとして使われていたが、現在では主にカクテルに苦味をつけたり、香りや色を良くしたりする目的で使用される。
出典ーウィキペディア
【ビターズ】の使い方
特にソーダ系のカクテル(ジントニックやハイボールなど)に2~3滴加えカクテルを作るるだけで味、色合い共に変化し楽しめます。
また柑橘系とも相性が良いのでいろいろなカクテルに試してみると面白いと思います。
おすすめビターズ
一言でビターズといっても種類があり、ここではその中でもおすすめとしていくつかビターズをご紹介します。
アンゴスチュラ(アロマティック)ビターズ
カクテルの調味料として定番のビターズのアンゴスチュラビター。
香草を数種類付けた苦味酒で、カクテルに大人なビター感とバランスをとる役割として重宝されています。
オレンジビター
オレンジ風味が特徴のオレンジビターは柑橘の香りとほのかに苦い味わいがあります。
柑橘系のカクテルやジン、ウォッカベースのカクテルとも相性が良いです。
【ビターズ】を使ったカクテル
クラシックカクテルといわれる定番のスタンダードカクテルにビターズを使ったカクテルがいくつかあるのでその中のおすすめをレシピと共にご紹介します。
マンハッタン
・ライウィスキー…50ml
・スイートベルモット…10ml
・アンゴスチュラビター…1~2dash
ミキシンググラスに氷と材料を注ぎ素早く静かにステア(混ぜる)。
カクテルグラスに注ぎ、カクテルピンに刺したマラスキーノチェリーを沈め完成。
オールドファッションド
・アメリカンウィスキー…45ml
・角砂糖1個
・(アロマティック)ビダーズ…1dash
ロック・グラスに角砂糖を入れ、ビターズを振りかけ、氷を入れてアメリカンウィスキーを注ぐ。
※オレンジ、レモンピール、チェリーを飾り、マドラーを添えて完成。
ネバダ
・ラム酒…40ml
・グレープフルーツジュース…10ml
・ライム果汁…10ml
・シュガーシロップ…1tsp
・アンゴスチュラビター…1dash
シェイカーにすべての材料と氷を入れてシェイクする。
カクテルグラスに注ぎ完成。
まとめ
今回は、苦味酒である【ビターズ】について触れながら楽しみ方、使い方をご紹介しました。
最近では、日本でも【ビターズ】が開発、販売されており、種類が増えた分、使い方の幅も広がってきています。気になった方は是非確認して頂ければと思います。
上級者カクテルを作りたいなら是非重宝できるアイテム。
この記事をご参考に、普段のカクテルにアクセントを。
またビターズを使ったスタンダードを楽しむなど、ご自身の楽しみ方を探して頂き、一つのネタとなればと思います。
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