『チーズと合うのはワインだけではない!』
日本酒って、実はチーズと相性抜群なんです。
日本酒もチーズも、米やミルクを発酵させて作られています。
同じ発酵食品同士で、相乗効果で旨味を引き立てあい、絶妙な味になります。
一般的に相性がいいとされる、「ワインとチーズ」、「キムチと納豆」なども、発酵食品同士の組み合わせなので、納得できます。
この記事では、相性がいいチーズと日本酒の組み合わせ、そして、筆者が最も大切だと考えている、「温度」について、説明していきます。
こちらの記事で日本酒が好きでチーズも好きな方のご参考になればと思います。
チーズと日本酒の組み合わせ
ここでは種類別のチーズと相性の良い日本酒を簡単な解説と共にご紹介します。
モッツァレラチーズと華やかな日本酒
モッツァレラチーズのフレッシュですっきりした味わいとチーズの香りが、
華やかな日本酒にピッタリです。
旨味と香りが同調し、お互いを引き立て合います。
チーズ自体のクセが少なめなので、正直どんな日本酒にも合わせやすいですが、スパークリング日本酒など、さっぱりして飲みやすいお酒と好相性です。
カマンベールチーズと生酛造りのしっかりした日本酒
カマンベールチーズの濃厚な旨味と、ほんのり感じる酸味が、生酛造りのしっかりした旨味と強めの酸味と引き立て合い、好相性を示します。
また、チーズも日本酒も、口当たりがまろやかなので、口に含んだ瞬間、優しい旨味が広がります。
ブルーチーズと熟成酒
熟成酒とは、日本酒を作ってから、ある程度の年月寝かせたものをいいます。
短いものだと3年程度。
長いものだと30年も熟成させるものがあります。
熟成させると、日本酒の角が取れ、非常にまろやかになります。
また、甘味と旨味が強くなり、スパイシーな風味を持つようになります。
こんな特徴が、同じく熟成したものであるブルーチーズと相性ピッタリ。
チーズの独特な香りとお酒のスパイシーな風味がマッチして、とてもおいしい組み合わせになります。
ここで紹介した組み合わせ以外でも、基本的に、生酛造りや山廃造りの日本酒であれば、乳酸由来のクリーミィさがあり、旨味が強いので、どんなチーズとも相性がいいです。
もちろん、チーズを使った料理とも◎。
チーズと合わせる際の日本酒の温度
モッツァレラチーズやカマンベールチーズなど、ソフトタイプの柔らかいチーズであれば冷酒でも合いますが、ハードタイプの固いチーズと冷酒を合わせると、
味わいと風味は非常に合うのですが、チーズのゴツゴツした食感がいつまでも口の中に残り、おいしく感じられなかったりします。
そこで、ハードタイプのチーズには、熱燗と合わせることをおススメします。
生酛や山廃造りのお酒は、燗にするとおいしいものが多いです。
その中でも、抜群の一本はコチラ。
【秋田県】 齋彌酒造 雪の茅舎 山廃純米
お酒のスペックをまとめます。
- 名称:雪の茅舎
- 分類:山廃純米
- 原料米:山田錦、秋田酒こまち
- 精米歩合:65%
- アルコール度数:16~17度
- 日本酒度:+1
- 酸度:1.8
こちらのお酒は冷酒でもおいしいですが、味わいの真骨頂は熱燗にしたときです。
旨味がパッと花開き、酸味がより強く感じられ、とてもおいしくなります。
まさに燗上がりするお酒の代表格と言えます。
熱燗とハードタイプのチーズを合わせると、口の中でチーズが溶けてまろやかになり、
素晴らしい味わいになります。
ゴツゴツした食感も熱のおかげで丸みを帯び、まったく気にならなくなります。
このお酒の熱燗に合わせるなら、ハードタイプのコンテがおススメ。
コンテは旨味とコクが非常に強く、最高の相性を示します。
まとめ
ここまで、いろいろな組み合わせを紹介してきました。
どの組み合わせもおいしいですし、冷酒とソフトタイプのチーズを合わせても、もちろんおいしいですが、イチオシは雪の茅舎の熱燗とハードタイプのコンテです。
夜のリラックスタイムに、しみじみと味わってみてはいかがでしょうか。
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